VBA
PR

【VBA基礎講座:第2回】モジュールとプロシージャ

works_0327
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

※この記事を学習するための目安時間:30分 

ここから実際にマクロを記述していきますが、その前に以下の用語2つについて解説します。

  • モジュール
  • プロシージャ
スポンサー

モジュールとプロシージャ

 それでは、2つの用語について解説していきます。
 詳しくは他の記事で解説しますが、今回はVBAを学習し始めるために必要な範囲に限定して解説します。

モジュール

 まずは「モジュール」について解説します。

モジュールとは

 モジュールとは、ブック内に保存される「マクロを記述するための用紙」のようなものです。1つのブックに複数個のモジュールを保存することができます。
 モジュールにはいくつか種類がありますが、一般的なマクロは「標準モジュール」に記述します。(学習を進めていくなかで登場しますが、今は無理に覚えなくて大丈夫です)

ベアざむらい
ベアざむらい

モジュールは、 Excelで実行したいことによって種類を使い分ける必要があるよ。例えば、マクロを起動するときに細かい入力フォームを表示させたいときは、専用のモジュール(フォームモジュール)に入力項目等の入力フォームの設定を記述したりするよ。

モジュールのポイント

ブック内に保存されるマクロを記述するための用紙のようなもの

モジュールの挿入方法

 モジュールは次の3つのステップで挿入します。
マクロを記述するたびに行う操作なので、必ず覚えてください。

新規ブックを開く(.xlsmファイル)
[開発]タブからVBEを開く
(VBEの)[挿入]タブ→[標準モジュール]をクリック

 次のとおり、標準モジュールが挿入されます。

ベアざむらい
ベアざむらい

モジュールを削除したいときには、プロジェクトエクスプローラーから削除したいモジュールを選んで、右クリック→[Module1の解放]をクリックすれば削除できるよ。

モジュールのまとめ
  • モジュールは、ブック内に保存される「マクロを記述するための用紙」のこと
  • VBEの[挿入]→[標準モジュール]で挿入できる

プロシージャ

 次に「プロシージャ」について解説します。

プロシージャについて

 プロシージャは、マクロを構成する最小単位です。プロシージャは次の3種類があります。

  1. Subプロシージャ:一般的なプロシージャ
  2. Functonプロシージャ:何らかの値を返すことができるプロシージャ
  3. Propertyプロシージャ:クラスモジュールで使用するプロシージャ

 これらも学習を進めるうちに出てきますが、ここでは次の3点だけ覚えられればOKです。

プロシージャのポイント
  • マクロの最小単位をプロシージャという
  • 複数種類(3種類)ある
  • 一般的なプロシージャはSubプロシージャ

プロシージャ(マクロ)の記述と実行

 ここではプロシージャの記述方法と実行方法について解説します。これも頻繁に行う動作のため、必ず覚えてください。

プロシージャの記述

(Sub)プロシージャはモジュール上に記述し、「Sub マクロ名()」で始まり、「End Sub」で終了します。

ベアざむらい
ベアざむらい

マクロ名は基本的に好きな名前をつけることができるよ。

プロシージャの実行

 プロシージャの実行は、実行したいプロシージャの中(「Sub マクロ名()」と「End Sub」の間)にカーソルをおいて、ツールバーの[Sub/ユーザーフォームの実行]ボタンをクリックします。

プロシージャの記述とまとめ

 プロシージャのまとめは次のとおりです。

プロシージャのまとめ
  • プロシージャは、「Sub マクロ名()」ではじまり、「End Sub」で終了する。
  • プロシージャの実行は、プロシージャ内にカーソルをおいて[Sub/ユーザーフォームの実行]ボタンをクリックする。

実際にマクロを実行してみよう

この記事のまとめとして、プロシージャを実行します。次の5ステップに沿って、実際に動かしてみましょう。

Excelを開いて、「.xlsm」形式で保存する

[名前を付けて保存]から、「.xlsm」形式で保存してください。

VBEを開く

[開発]タブから[VBE]をクリックして、VBEを開いてください。

モジュールを挿入する

(VBEの)[挿入]タブ→[標準モジュール]をクリックしてモジュールを挿入してください。

プロシージャの記述

モジュール上に次のコードをコピー&ペーストして、プロシージャを記述してください。

1Sub test()
2    Thisworkbook.Sheets(1).cells(1."A") = "初めてのマクロ起動成功!"
3End Sub
プロシージャの実行

プロシージャ内にカーソルをおいて[Sub/ユーザーフォームの実行]ボタンをクリックし、プロシージャを実行してください。

ExcelのA1セルに「初めてのマクロ起動成功!」と入力されていることを確認してください。

ベアざむらい
ベアざむらい

うまくいかないときは、この記事の該当箇所を読み返してみてね。

まとめ

 いかがだったでしょうか。この記事では、モジュールとプロシージャについて紹介しました。
 まとめは次のとおりです。

モジュールとプロシージャのまとめ
  • モジュールは、ブック内に保存される「マクロを記述するための用紙」のこと
  • VBEの[挿入]→[標準モジュール]で挿入できる
  • プロシージャは、マクロの最小単位のこと
  • 「Sub マクロ名()」ではじまり、「End Sub」で終了する

 これからマクロを勉強していくうえで基礎になる部分なので、しっかり理解して、必要なところは覚えるようにしてください。

それでは、バイよ。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


記事URLをコピーしました